塗装工事のトラブルがなくならない理由
私たちトラストはお客様と真剣に向き合い、思いやりのある施工を心がけ日々現場と向き合っております。
しかしリフォーム業界では現在でも手抜き工事、不良施工などを行なう悪質業者が絶えない現状があります。
「思っていたイメージと違うカラーになった…」
「塗膜がすぐに剥がれてしまった…」
このようなお話を体験した、もしくは聞いたことはございませんか?
もちろん私たちの会社では、そのようなことが無いよう細心の注意を払っております。
しかし、塗装業界に従事する人間として、大変お恥ずかしい話ですが、塗装業界は非常にトラブルが多く、なかなか無くなりません。
それでは、なぜ外壁塗装のトラブルがなくならないのでしょうか。
理由1
塗った直後は手抜き工事か判断できない。
外壁塗装のトラブルは、塗ってしばらく経ってから発生します。
塗装の仕上がりだけしか考えず、必要以上に塗料を薄めて塗ったり、3回重ね塗りをするところを2回しか塗らなかったり、作業時間を縮めるために塗料が乾かないうちに次の塗料を塗ったりするなどの不良施工は、時間が経過して初めて劣化症状が発生するからです。
だからと言って、施工中ずっと職人さんの作業を監視するというのも現実的ではありません。
施工する会社がきちんと管理しているか、また、施工する人の誠実さによって仕上がりが変わってしまうのです。
理由2
無理な値引きによる施工不良。
同じ工事を頼むのであれば、できるだけ安いところに頼みたい。
お客様がそのように考えるのは当然のことですが、安さを求めすぎると工事品質まで悪くなってしまいます。
業者として売上は欲しい。でも、安く受注すると利益が残らない。手抜き工事をしてもすぐには分からない。
だとしたら…。という状況に陥りがちなのです。
理由3
住まいのメンテナンスは塗装だけではない。
外壁塗装は、住まいをきれいに長持ちさせるためにするものです。
紫外線や風雨にさらされる住まいは、コーキングと呼ばれる外壁のつなぎ目を埋めるところが劣化したり、外壁そのものがひび割れて雨水が建物の内部に浸入すると、建物が傷んでしまいます。
建物の劣化状況を把握しないまま、見た目の塗装だけしても、後々トラブルの原因となってしまいます。
理由4
一般的に標準施工方法が知られていないため、業者の言いなりになりやすい。
一口に外壁・屋根塗装と言っても、お家の仕様や使用する塗料によって施工内容は様々です。
失敗しない業者選びに最も大切なことは、お客様のお家の状況を的確に把握し、最も適した工事プランを提案してくれる業者にお願いすることです。
また、契約前の段階で分からないことや不安なことがあれば、遠慮せず業者にお伝えすることも効果的です。
塗装のタイミングっていつ??
築10年が塗装の目安
現在、日本の住宅の約80%は窯業系サイディングボードが占めていると言われています。
その窯業系サイディングボードは主成分がセメントのため、元々防水性能は全くありません。そのため工場出荷時に塗装をおこない、防水性を持たせていますが、その防水性能も5~7年で切れてしまいます。
その他の外壁材もほとんどが同様の年数で最初の防水性が切れてしまうため、目安として「築10年で1回目の塗装」と言われています。
塗装をするメリットとして次のことが挙げられます。
メリット
建物の外観を綺麗に保つ。
外壁は毎日、風雨や紫外線に晒されているため、色あせや塗膜の汚れ・劣化が見られます。外壁塗装をすることによって、劣化していた外壁塗膜を綺麗にすることができ、新築のような輝きを取り戻すことができます。また、新築時とは違ったデザインや色味に変更することもでき、今までと気分転換をすることも可能です。
メリット
外壁を保護するため
塗料を塗り、塗膜を作ることで、劣化した外壁を風雨や紫外線などから守ることができます。定期的なメンテナンスをおこない、建物の耐久性を高めることで、劣化の原因から大切なお家を守ることができます。
お家の築年数が5~7年の方は、防水性が切れるといわれている時期ですので、一度外装劣化診断を受けてみるのがオススメです。
塗料の種類・特性について
各塗料の性能を理解しましょう。
住宅の外壁塗装のリフォームの際に、最も気になることの一つが、主な塗料の種類や、耐久性・価格の違いではないでしょうか。
「シリコン塗料やフッ素塗料って何?」「無機塗料とは?」など、外壁の塗料を選ぶ際に理解しておくと良いポイントや、各塗料の特徴について、紹介します。
無機塗料
耐候性と耐用年数に優れた最高級塗料。
期待耐用年数
約15年~20年
無機塗料には樹脂成分が含まれておらず、ガラスなどの無機物が主成分となっています。一方アクリル、シリコン、フッ素塗料などの有機塗料には樹脂成分が含まれており、樹脂によって塗料の性能やグレードが決まります。また、樹脂が紫外線によって分解されることで、退色や変色などの劣化症状が発生します。無機塗料には劣化の原因となるこの樹脂成分が含まれていない為、一般的な有機塗料と比べて高性能なのです。
メリット
・耐候性、耐用年数が高い
紫外線によって劣化する樹脂成分がほとんど含まれないので、耐候性に優れています。
・カビ、苔が発生しにくい
無機塗料にはカビや苔が栄養にして繁殖する有機物が含まれていないため、カビや苔が発生しにくくなります。
・汚れにくくセルフクリーニング機能がある
無機塗料は静電気防止効果があり、親水性に優れているため
ホコリなどの汚れがつきにくく外壁に汚れが付着しても、雨水で洗い流されます。
フッ素塗料
耐久力と光沢感に優れた高級塗料。
約12年~15年
期待耐用年数
フッ素塗料は、主成分の合成樹脂がフッ素系である、天然石を原料とした塗料です。なかなか手入れができない高高層ビルや耐久力が必須の航空宇宙産業機器に使われることが多いほど、丈夫で機能が非常に高く、外壁塗料の中でも最高級の耐久力・機能性を保持しています。そのため、長期的な視点で外壁を美しく長持ちさせたい方には最適な塗料と言えます。
メリット
・耐摩耗性・耐熱性・防汚性が抜群
フッ素といえば、フライパンをイメージされる方も多いと思うのですが、摩擦や熱、汚れの強さに定評があります。
・耐用年数が外壁有機塗料の中で最長
フッ素塗料は、外壁劣化の原因になる長期の紫外線・風雨の影響を防御する力を持っており、劣化の素を防ぐことができます。
・高級感のある外観になる
独特の美しい光沢感があり、汚れにくく劣化しにくいフッ素塗料の外壁は、ご自宅を高級感のある外観に仕上げます。
・親水性が高く、汚れが落ちやすい
フッ素塗料は親水性が高く外壁に水が密着しやすい性質であるため、外壁の表面と汚れの間に水が入り込むことができます。このため、外壁に付着する空気中の汚染物質は、雨で自然に流れ落ちていくのです。
バランスの取れた一番人気の塗料。
シリコン塗料
期待耐用年数
約8年~12年
シリコン塗料は、シリコン系・アクリルシリコン系の合成樹脂を主成分としている塗料のことです。機能・耐久性・価格、いずれの面でもバランスが良く、外壁にも屋根にも頻繁に採用されている非常に人気があります。
汚れにくく、また四季によって変動する天候・気候に対する抵抗力も強いという魅力があります。
メリット
・汚れに強く、耐久力が高い
シリコン塗料は湿気を通しやすいため、塗装膜が剥がれにくく
カビや藻が生じにくいという特長があります。
外壁の内側に発生する結露を防止する効果もあり、結露対策としても効果的です。また、たいていのシリコン塗料には、セラミック成分が配合されており、汚れがつきにくい、あるいは断熱・遮熱性が高いといった利点があります。
・メンテナンス費用を抑えられる
シリコン塗料で外壁や屋根を塗装すると、耐久性が向上し、建物の見映えの良さも続き、結果的に、次に塗り替えるまでの期間を延ばせます。断熱・遮熱性もあるシリコン塗料にした場合は、冷暖房費を抑える効果も期待できます。
ラジカル制御形
塗膜の耐候性が高く長寿命の水性塗料
約12~16年
期待耐用年数
「ラジカル」とは、外壁・屋根塗装の塗料に含まれている顔料に、酸素・水・紫外線などが触れることによって発生する劣化因子のことで、外壁や屋根の塗膜を退化させ、塗装された外壁の劣化でありがちな「チョーキング」という現象を発生させます。ラジカル塗料はこのチョーキングを起こしにくくする塗料として開発されたものになります。
メリット
・チョーキングが起きにくい
経年劣化によって、塗膜に含まれる白色が外壁の表面に粉状に浮き出てしまうのが、「チョーキング現象」です。
外壁が防水機能を失ってきているという合図なのですが、ラジカル塗料はこの現象を抑える効果があります。
・防汚性、防カビ性に優れている
ラジカル塗料は光沢があるため、汚れが付着しにくく、低汚染性に優れているのです。そのため、ツヤと色持ちが長持ちします。
・作業性が高い
外壁用の水性ラジカル塗料は作業性が高いため、不慣れな職人でも施工しやすいです。これは、塗料の伸びが軽く、飛散しにくい特徴があるためです。
・コストパフォーマンス性が高い
ラジカル塗料の耐久性は約シリコン系~フッ素系の中間で高耐久です。しかしながら、単価自体はシリコン系に近いお値段で提供ができます。